こんにちは、ニア(@nia_no_are)です。
馴染みがある方にはある、WISCという検査。
子どものIQが分かるので、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
3人の子育ての中で親として今月5回目6回目を迎える（今月は2人が受けるんです）、子どものWISC検査。
これを受けることで何が良いのか、親として感じたことを綴ってみます。
専門家ではない、ただの親である私のあくまでも私見です。
WISCってなに？
アメリカで開発された発達知能検査です。バージョンが３、４が一般的で５が最新のようです。
これを受けると、子どものIQが分かります。
言語理解、処理速度、知覚推理、ワーキングメモリが大きな項目で、この結果で知能指数IQが算出されます。（小さな項目もあります）
試験は非公開で、その試験内容を口外してはいけません。
基本的に、子ども本人と心理士さんがマンツーマンで行いますが、2次障害で不安感が強くなっていた子どもに付き添ったことがあります。
その際は、少し離れたところから、子どもの背中しか見えない状態で1時間30分程度待ちました。
ふんわり表現すると、パズルみたいだそうで、考えるのが好きなわが子は楽しいと言います。
自分から「受けたい」と言って受けられるものでもないようで、うちは3人とも教育機関や医療機関から「必要です」と言われて受けることになりました。
結果が来るまで少し時間がかかり、その示し方も様々
検査をしてくださる機関によって検査から結果を聞くまでの期間は色々ですが、2週間くらいで出してくださるのが最短かと思います。
その結果の示し方も３と４では違うようで、4の方があまり数値を書面にして出さないようにしているのかなという印象です。数値だけが一人歩きしがちなのでそれも納得です。数値の高い低いよりも、4つの指標のスコアのどこに大きな差があるのかが大事かなと思います。
１人どちらも受けましたが、３と４で大きく見解が変わったということは無いと思います。
受ける際に、学校に提出したいことは伝えていても良いと思います。学校にも受けることを伝えるのも大事だと思います。
スコアが高くても良いことは特にないが、受け取られ方は様々
この検査を勧められて受けている時点で親は相当困っていると思います。
教育機関で初めて受けたとき、「あなたの子どもはとてもいい成績でした。何も問題ありません。大丈夫です。」としか言われませんでした。
全く大丈夫ではありませんでしたし、嬉しくもなんともありません。
幼い本人も親も困っていました。
その頃、ある心理士さんには「穴を埋めようとすると、ただの人になる。そのままで良い。」とも言われ、疲れ切っていた私は「普通ならそれで良い」とさえ思いました。
回りまわって今ではその意味も分かるのですが、とにかくこの検査でIQが高いことは安心材料にはなりません。
大切なのはどう活用するか
全てのスコアが高くても指標の中で差が出ると、本人の中での苦手になったり、実際に困る場面が多くなり、対応を考える必要が出ます。
例えば、学校側に合理的配慮や環境調整を求める際の根拠付けにすることが出来ます。（無くても配慮をお願いすることはできます。）
学校は法整備もあって子どもの苦手に対してとても寛容になってきた感じがしますが、その配慮の要求が単なる我がままにならないように、親もどこまで求めることが出来るかの判断材料にできると思います。
例えば、処理速度が他のスコアより少し低いと、一度に沢山の情報を処理することに必要以上に疲弊してしまう場面があります。この場合の「情報」とは五感で感じるもの全ても含まれます。ストレスが高まると、その耐性はより低くなり、いつまでもリラックスできず悪循環に陥ってしまいます。
（この子の場合、他の検査でも「視覚的にも聴覚的にも過敏である」という検査結果をもらったことがあります。）
これを踏まえて学校側にイヤーマフ、ノイズキャンセリングヘッドホン、度は入っていないブルーライトカット眼鏡の持ち込みを要請したことがあります。（視力に問題が無くても、眼科に行ったら遠視の度が入りました。それだけでだいぶ楽になるはず、と眼科医から言われて実際その通りになりました。）快く受け入れてくださり、実際の使用はしなかったものもありますが、学校への安心感、信頼感を高めることができて子どもが学校を嫌いにならずに済みました。
WISCを受けることになったら、準備するのは体調だけ
WISCは良い成績なんて取らなくていいし、ただその時頑張れるなら頑張れば良いだけなので、親子でしっかり体調を整えて、終わった後には「お疲れ様」と小さなご褒美なんかあっても良いと思います。頭をフル回転するみたいなので。
親子で楽しんで来て欲しいですし、私もそうします。今回は他の検査もあって3時間を見てくださいと言われているので、ご褒美はランチにしようかな～。
ー おしまい ー
